「将来の年金の不足分を何とか用意したい」
「投資で手持ち資産を大きくしたい」
もしも今、あなたがそう思っていらっしゃるなら、投資の手段として外貨預金も選択肢の一つとして検討していることでしょう。
しかし
・外貨預金の仕組みがわからない
・外貨預金はどう運用すればいいのか知りたい
という段階にいるのなら、この記事をどうぞご参考になさってください。
この記事では「外貨預金とは何か」という基礎的な内容や「外貨預金で利益を得るおすすめの手法」についてお話します。
「知らないことばかりで結局失敗した」という痛手を負わないためにも、最後までお付き合いください。
外貨預金とは
外貨預金とは、その名の通り「外貨(国外の通貨)」を購入し、預金しておくことを指します。
とは言え海外の銀行口座を作る必要はありません。国内のほとんどの銀行は外貨預金に対応しており、すでにお持ちの口座で始めることができます。(注意点あり!)
外貨預金の始め方・おすすめの銀行とその選び方はこちらを参考にして下さい。
外貨預金は、日本円のみの預貯金よりも大きく資産形成できる可能性が高い手法です。外貨預金で目指す利益は、主に次の2つの方法で確定します。
・為替差益 = 円高時に弱い通貨を買い、円安時に売る
・複利 = 購入した通貨を長期保有し金利を得続ける
特に注目したいのは、複利(金利)です。
日銀や各国の主要銀行が公表している金利は、2020年4月8日現在次の通りです。
1ヵ月 | 3ヵ月 | 6ヵ月 | 1年 | |
日本円(JPY) | 0.01 | 0.01 | 0.01 | 0.01 |
米ドル(USD) | 0.04 | 0.05 | 0.06 | 0.07 |
豪ドル(AUD) | 0.50 | 0.60 | 0.60 | 0.70 |
NZドル(NZD) | 0.80 | 0.80 | 0.80 | 0.90 |
※定期預金の金利(年利率%)
※預金種類別店頭表示金利の平均年利率等について│日本銀行金融機構局より引用
この表を見てご理解頂けるように、日本と海外とでは金利に数倍から数十倍の差があります。(選ぶ通貨によっては数百倍になることも)
外貨預金は、円預金とはスタート地点から大きく違います。どうせ長く使う予定のない預貯金があるのなら、外貨に交換しないと大きく損をしてしまいます。
その他、より詳細な外貨預金のメリットやデメリットについては↓↓の記事を参考にしてください。
外貨預金の利益の出し方
「メリットの多い外貨預金」と思われたかもしれませんが、外貨預金をするときには二つのポイントに注目しなければなりません。
・為替差益を狙うためには、売買タイミングを見極めなければならない
・金利で利益を得たいなら、長期保有し複利の恩恵を得る
では、それぞれの点についてご説明します。
為替差益を狙うためには、売買タイミングを見極めなければならない
外貨預金で為替差益を得るためには、円高の時に買い、円安の時に売らなければなりません。
急激に変化する世界情勢を常に観察しつつ、どの外貨をどのタイミングで買えば為替差益が出るのか、なかなか見通しを立てるのは難しいでしょう。
また、為替差益で大きく利益を出すためには、まとまったお金が必要です。
外貨を買うとき/売るときの手数料も必要ですので、その点も意識しながら手続きをしなければなりません。
外貨取引に慣れていない方が為替差益で大きく資産形成するのは、少々ハードルが高いかもしれません。
加えて、為替差益を狙うのであれば外貨預金よりもFXの方が圧倒的に優れています。(詳細は本サイトのトップページを参照して下さい)
以上の理由より、為替差益を目的に外貨預金を始めることは、あまりおすすめできません。
~おすすめの会社と選び方のポイント~FXに興味をお持ちですか? 「将来のため、今のうちに資産を形成しておきたい」 「継続して資産を作る方法を学んでおきたい」 この...
外貨預金で利益を得たいなら、長期保有し複利の恩恵を得る
外貨預金で利益を得たいのなら、為替差益ではなく、長期保有によりもたらされる利息を目指しましょう。
長期保有ならば、預入の時に決めたサイクルで利息を元本に組み込む「複利」という運用ができ、意識せずとも比較的安定的な資産形成ができます。
複利効果とは外貨預金などで得た金利を再び投資に回すことで利息が利息を生み、資産が雪だるま式に拡大していくことを言います。
大きな効果が出るまでに時間がかかる点はデメリットと言えますが、素人がローリスクに資産形成をしようとする場合、この複利効果は決して無視できるものではありません。
1年後:1,030,000円(1,000,000×1.03)
2年後:1,060,900円(1,000,000×1.03×1.03)
3年後:1,092,727円(1,000,000×1.03×1.03×1.03)
10年後:1,343,916円(1,000,000×1.03^10)
30年後:2,427,262円(1,000,000×1.03^30)
※為替の変動を無視した場合の結果
複利効果については以下の記事でより詳細に説明していますので参考にしてください。
~複利効果を利用して大きな利益を得る~あなたの預金通帳の中には、当分使う予定のないお金が眠っていませんか? 外貨預金に限らず、預けておくことで金利を得ることができる投資...
また、外貨は長期保有することで、思わぬメリットを生むことがあります。
もしも円安の局面に入れば、為替差益をも手にすることができるのです。
外貨を購入するタイミングがわからない、でも日本円で預金する意味が見いだせないという方は、外貨の長期保有からはじめてみてください。
外貨を保有している間に、為替相場など様々な情報に触れるうち、投資の感覚も身につくかもしれません。
まとめ
外貨預金で何らかの利益を生みたいと考えている方には、まず「外貨の長期保有」をおすすめします。
確かに長期間保有することで為替リスクにさらされることもあるでしょう。ですが、長期間外貨を保有すれば、利息が利息を生む「複利効果」の恩恵を受けることができます。
外貨の長期保有は、「時間を味方につける投資法」「時間を武器にする投資法」などとも呼ばれ、多くのファイナンシャルプランナーも勧める手法です。
買うタイミングが多少ズレても大きな問題はない外貨の長期保有は、これから「外貨で資産形成をしてみたい」という投資の初心者にも比較的安心な方法です。
もしもあなたが、日本円でない別の貨幣での預金を考えている投資初心者なら、外貨の長期保有からはじめてみてはいかがでしょうか。
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