外貨預金をはじめたい、という方にとって「買うのはいいけれど、いつ売れば利益が出るの?」という疑問は大きいでしょう。
実際に、既に外貨預金に取り組んでいる方が、保有している外貨の売り時で悩むことも多いのは事実です。
これから外貨預金をはじめたいという方が不安に思うのも、当然のことです。
外貨預金の売り時・売るタイミングに正解はありません。ですが、今回は外貨の売り時に関するヒントをいくつかご紹介します。
これから外貨預金をはじめたいのなら、まず長期保有をおすすめします。もしも、短期で利益を得たい方は外貨預金ではなくFXを検討してください。
この記事では、外貨の長期保有時においての売り時について考えていただきたいことについて取り扱います。
外貨の売り時・売るタイミングに関するヒント4つ
では、まず外貨の長期保有を前提に、「いつ売ればいいのか」についての基本的な考え方をいくつかご紹介します。
1.円安の時に売る
外貨預金をよりよい条件で売るには、「円安の時」を狙わなければなりません。
円が安いときは、所有している外貨に対し円の力が強い状況ですので、そのタイミングで売れば為替差益を多く得られることになります。
ですが、「今が最も円が安い」というタイミングを見極めることはとても難しいことです。
自分である程度の指標を設け、「これくらいになったら売ろう」と決めることも大事です。
「もっともっと円が安くなるかも」と期待値ばかりを大きくすると、為替レートの動きについていけず、気が付いたときには円高に転じていた、ということもあり得ます。
もしも利用しようと思っている金融機関や証券会社のサービスに「逆指値注文機能」があるなら、それを使い、「〇〇円になったら払い戻す」というルールを設定しておくとよいでしょう。
ただし、短期間に売り買いを繰り返すと、手数料で損をしてしまう可能性がありますので注意してください。
2.長期保有して必要になったときに売る
もしもあなたがこれから外貨預金をはじめようと考えているなら、「長期保有」を前提にし、お金(日本円)が必要になったタイミングで売却することも検討してください。
特に、毎週/毎月と、定期的に外貨を定額取得していく積立方式ならば、「ドルコスト平均法」で為替レートの変動を大きく受けずに外貨を手に入れられます。
そして、その外貨を長期間溜めておき、日本円が必要になったときに手放せば、少なくとも元本割れリスクを最低限に抑制することができます。
3.複利の視点から、長く持っているほど有利
外貨預金の売りタイミングを見分けることが難しいとお考えなら、複利のメリットを理解しておくとよいでしょう。
外貨預金は、長く保有すればするほど「複利」の効果で金利を得やすくなります。
複利とは、一定期間保有している外貨につく金利を元本に組み入れ、元本を増やしながらさらに金利を得る手法です。
もしも、いわゆる「遊ばせておけるお金」があるのなら、長期的に外貨保有することで「複利効果」により、為替差益でない利益を得ることができます。
為替レートの変動により、「売り時がわからない」「売るタイミングを逸してしまった」という損を回避する方法は、長期保有による複利(金利)を狙うのが一番です。
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4.外貨預金する通貨をいくつかに分散しておく
外貨預金をするにしても、「いつ売ればいいのかが疑問」「売りタイミングを逃したくない」と思われるのなら、いくつかの通貨に分けて保有することをおすすめします。
外貨は、その国の情勢や世界的経済環境により価値が上がったり下がったりします。
外貨預金する通貨をいくつかに分けておくとよい、とされるのは、あなたの所有する外貨の価値がすべて一度に下落するリスクを分散するためです。
また、いくつかの通貨で保有しておけば、いざ「売りたい」と思ったタイミングで一番好都合な通貨を選ぶことができます。
いくつかの通貨で外貨預金しておけば、所有する通貨を円に戻すときのトータル額を落とすリスクを減らすだけでなく、「今はどれを売ればいいか」がわかるようになります。
元本割れリスクの回避だけでなく、今売るならどれがいいのかを比較できるのも、複数の通貨を保有するメリットなのです。
まとめ
外貨預金は、為替変動により売り時がわからないもので、いつ売ればいいのかのタイミングが予測できないという面があります。
1日中パソコンに張り付いて値動きを見ていられる方は少数派でしょうし、もしもそれができるとしても「もっと高く売れたのに」といった後悔はつきものです。
その問題を回避するには、外貨の長期保有で複利を得ること、複数の外貨を保有すること、どうしても売らなければならないときに手放すなどで、リスクや後悔を低減することが可能です。
まずは、あなた自身が「売り時を決めておく」という心構えも必要です。
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