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銀行預金(日本円)のメリットとデメリット

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投資という意識を持たずに銀行預金を利用されている方は多いと思われますが、銀行預金は立派な投資の一種です。

それではこの銀行預金、すなわち資産を日本円として保有する行為はどのような特徴があるのでしょうか。

本記事では投資として見た場合の銀行預金の特徴、メリットやデメリットについて紹介します。

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銀行預金(日本円)とは

もっとも簡単であり、誰もが手軽に(知らずに)実施している投資、「銀行預金」。

すなわち資産を「日本円」として保有するということですが、これにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

以下の内容は、預貯金だけでなく、タンス預金のように現金を保管する場合に当てはまるものもあります。

銀行預金(日本円)のメリット

「投資」という意識を持たずに銀行預金を利用している人は多くいますが、これも立派な投資の一つです。

銀行は多くの人からお金を集めて、それ他者へ貸し出して利息を取り、その利益の中から預金者に還元するという仕組みをとっています。

そんな銀行預金のメリットは、大きく3つあります。

(1)気軽に入出金できる
(2)僅かながらも利息が発生する
(3)元本保証であり、預けた資金が減ることはない(※注意!)

これらの3つのメリットについて説明していきます。

(1)気軽に入出金できる

銀行預金最大にして、他の投資ではありえない圧倒的なメリットになります。このメリットがあるがゆえに、他のどんな投資をしている人でも、銀行口座を持っていない人はいないでしょう。

ただし、「定期預金」ではこの大きなメリットが享受できないため注意が必要です。

(2)利息が発生する

超低金利時代である今も、雀の涙ほどではありますが、銀行にお金を預けて置くことで「利息」が発生します。

日本最大の銀行である三菱UFJ銀行の場合、普通預金の金利は0.001%(2020年現在)であるため、仮に100万円を1年間預けると10円の利息が発生します。

金利の高いネット銀行を利用すれば、0.1%の金利で1000円の利息が得られます。

ただし、この利息(利益)には20%の税金がかかりますので、実際に得られる利息は0.001%なら8円、0.1%なら800円になります。

(3)元本保証であり、預けた資金が減ることはない(※注意!)

銀行に預けた現金は、金利で僅かに増えることはあっても減ることはありません(元本保証)。当然のように思えますが、これは投資としてみると非常に特殊なものになります。

例えば株などは企業の業績によって価値が変動しますし、倒産してしまえば無価値になります。

しかし銀行預金は、銀行の業績がどうであろうと、預けた金額が減りはしません。例え銀行が倒産したとしても、お金が帰ってこないということはありません(注:上限有り)。

ただし、これは見方によっては銀行預金最大のデメリットでもあります。

元本保証のデメリットについては後述します。

銀行預金(日本円)のデメリット

一方、投資としてみた銀行預金にはデメリットもあります。

(1)他の投資と比較してリターンが少なすぎる
(2)元本保証であっても、「日本円」の価値そのものが低下していく

この2つのデメリットについて説明します。

(1)他の投資と比較してリターンが少なすぎる

銀行預金で得られる金利は通常0.001%程度であり、高くとも0.1%となります。

金利:0.001~0.1%

・100万円を1年間預けて10~1000円の利益
・100万円を10年間預けると1,000,100~1,010,045円になる

例えば外貨預金や投資信託などであれば、素人でも少し勉強して銘柄を選べば安定して年3%ほどの利回りを得ることは難しくありません。

金利:3%

・100万円を1年間預けて3万円の利益
・100万円を10年間預けると1,343,916円になる(福利効果)

無論、外貨預金や投資信託などは元本保証ではないため、社会情勢や経済の状況、選んだ通貨・銘柄によっては投資した資金が目減りしてしまう可能性もあります。しかしそれを回避するための「分散投資」という手法があります。

分散投資についてはここでは割愛しますが、銀行預金で得られる金利はもはや無いに等しく、積極的に選ぶべき投資ではありません。

それでも「元本保証」であるという点は大きなメリットに見えますが、実はこの元本保証すらも、今後の日本においてはメリットとは言えなくなると予測されています。

(2)元本保証であっても、「日本円」の価値そのものが低下していく

日本経済は、少子高齢化や労働人口の減少等の様々な理由から、今後緩やかに衰退していくと予測されます。

それはすなわち、日本円は緩やかに円安へ向かっていくということです。今100円で買えるものが、10年後、20年後には150円出しても買えないかもしれません。それは物価が上がるのではなく「日本円」の価値が下がるために起こる現象です。

銀行預金は元本保証であるため、確かに預けた日本円の量、通帳に記載された数字は減りません。しかしその日本円自体の価値が減少していくということです。

さらに今の日本は、政府が「量的緩和政策」によって金利を低く抑えて「お金の価値が目減りする社会」をつくろうとしています。

お金の総量が増加すれば必然として日本円の価値はますます下がります。

短期的にみると、銀行預金という投資は「ノンリスク、超ローリターン」ですが、長期的には「ハイリスク、ノンリターン」であると考えられるのです。

無論、必ずこうなると断言はできません。

もしかすると、今後莫大な利益を生み出す巨大企業が日本から何社も誕生したり、もしくは天才的な政治家が現れて日本経済を立て直し、「日本円」の価値を維持ないし増大させるということもあるかもしれません。

しかし、「安全資産」として運用できる資産は他にもあります。

銀行預金に拘る理由は、特に見受けられません。

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まとめ

銀行預金は、短期的には安全な資産であることは間違いありません。しかし長期的には、高い確率でその価値を落としていくでしょう。

ご自身の資産の大部分を銀行に預けるという行為は非常にリスクが高く、おすすめできません。

知らずに放置して損をしてしまわないために、是非何らかの投資を始めてみてください。

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