外貨預金をしてみたい、という方にとって、直接相談ができる地方銀行やメガバンクは魅力的に映るかもしれませんね。
確かに、対面で話ができるのは安心材料に思えるでしょう。
ですが、地方銀行やメガバンクで外貨預金を始めるのは少し待っていただきたいと思います。なぜなら、それには危険が伴うからです。
今回は、地方銀行やメガバンクでの外貨預金にまつわる危険性をご説明します。
地方銀行やメガバンクの外貨預金は危険
結論からいえば、地方銀行やメガバンクでの外貨預金はおすすめできません。
というのは、次のような懸念があるからです。
・為替手数料が高すぎる
・セールストークで不要なものを買わされる可能性がある
では、それぞれの問題点についてご説明します。
為替手数料が高すぎる
外貨預金を始めたいと考える方は、為替手数料の高い地方銀行やメガバンクは避けてください。
確かに対面で説明を受けることは安心です。
ですがその分、実店舗の賃貸料・維持費・人件費といった費用がかかっています。
それは為替手数料などの費用に反映されていることでしょう。
実際、地方銀行やメガバンクでの外貨取引にかかる費用(為替手数料や口座維持費)は、ネット銀行より非常に高いのです。
セールストークで不要なものを買わされる可能性がある
実際に店舗で相談ができる地方銀行やメガバンクですが、結果として本来「不要なもの」をすすめられ、断り切れずに買ってしまう可能性もあります。
銀行は、「消費者の知識、経験、財産の状況および契約を締結する目的等について銀行が消費者に確認のうえ必要に応じて記録を残し、確認した内容に応じた勧誘を行う」「リスクや仕組みの複雑さに応じ、消費者への適合性を踏まえて勧誘を行う」などをガイドライン(留意事項)としています。
しかし、そもそも外貨預金をはじめとした投資商品そのものが「先行き不確実なもの」ではあります。
相手は多くの個人投資家を相手にしている窓口担当者です。
「最終的にはお客様の判断だ」として、リスクが高めの外貨を上手にすすめてくることも否めません。
外貨預金を始めるなら必ずネット銀行で
外貨預金にまつわる上記のリスクを回避したいのであれば、ネット銀行がおすすめです。
もちろん、対面相談ができない分、自分でいろいろと勉強しなければなりませんが、調べれば調べるだけ、手数料や無理な買い物を回避できます。
例えば、同じ銀行でも、窓口を経由するのか、インターネットバンキングを使うのかで為替手数料は大きく違います。
2020年5月現在、三菱UFJ銀行の窓口経由のとき、米ドル1円の為替手数料がかかるところ、三菱UFJダイレクト(インターネットバンキング)なら25銭と4分の1で済みます。
このように、ネット銀行なら為替手数料を大きく抑制できます。
また、ネット銀行ならば、その銀行が公表する各種情報(海外の状況や世界的経済の見通しなどのニュース)を毎日のように配信しているでしょう。
じっくりと自分で考え、外貨を選べますので、目の前にいる銀行窓口の担当者に急かされるような状況にはなりません。
納得して外貨預金を始められます。
まとめ
外貨預金を始めてみたい、という方にとって、対面で相談できる銀行の窓口対応は魅力的に見えるかもしれません。
確かに、担当者はあなたの持つ疑問に一つひとつ答えてくれるでしょう。
ただし、それがすべて「お客様目線」なのかどうかは別の話です。
やはり地方銀行であれ、メガバンクであれ、外貨預金の獲得は担当者や支店の売り上げ達成のための手段だからです。
その視点に立つと、自分で勉強しなければならないことは多少あっても、為替手数料が安く済み、無理に押し売りされるリスクの少ないインターネット銀行の利用は魅力です。
銀行の窓口に飛び込む前に、インターネット銀行に口座を開き、ご自分の目でいろいろと調べてみることをおすすめします。
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